木のおひつ。夏場でも2日間ごはんが痛まない!秋田の曲げわっぱ職人さんに聞いたお話

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このページでは
・曲げわっぱのおひつに入れたごはんは夏場でも2日保存可能
・おひつを使うメリット
日本各地のおひつをご紹介しています


 曲げわっぱのおひつに炊いたご飯を保存すると夏場は2日間、冬場で3日間も腐らずに保存できるって知ってましたか? 炊飯器に入れたままにしていたら夏場はすぐにご飯痛んでしまいますよね。先日たまたま秋田の伝統工芸士の方とお会いして曲げわっぱのおひつについてお話を聞く機会があったのでご紹介します。

曲げわっぱとは


地域によっては曲物やネッパ、メンパなどとも呼ばれる。杉やヒノキを薄くして曲げ、桜の木の皮で止める日本の伝統工芸品。米びつや、お弁当箱などが有名です。

おひつを使うメリット


 炊いたご飯を曲げわっぱのおひつに入れることで木がごはんの水分を調節してちょうど良い水分量を保ってくれるそうです。

また、曲げわっぱの素材に使われる木材には殺菌効果がありご飯が痛むのを防いでくれて、余分な水分量をを吸収するので腐りにくくなる。昔の人の知恵ってすごいですね。

しかも、冷めたご飯もとっても美味しいんだそうです。木の香りもついて水分調節もされていてべちゃべちゃしないそうです。
暖かいご飯が食べたい場合はタガがなくて桜の木の皮で止めてあるおひつはそのまま電子レンジでも温められるそうです。

昔からあるのに今の人は使ったことがないからぜひ使ってみて子供達にも良さを教えてあげてほしいとおっしゃられていました。

お寿司屋さんのお寿司が腐りにくいのも、曲げわっぱで作った飯切り(飯台)に移して酢飯を作るためなんだそうですよ。

このおひつを触らせていただきましたが、とっても香りが良くて、手触りもすべすべしていてさすが職人さんが作ったものは違うなぁと思いました。

おひつの使い方


 使い始めに70度くらいのお湯を入れて30分ほど置いて流すことを2回繰り返す。

 使い終わった後は熱いお湯を入れて10分程度ふやかします。

 ふやけたところを柔らかいスポンジなどで木の目に沿って洗います。

 洗った後は熱いお湯を全体に回しかけて、乾いた布巾で拭きます。

 拭いた後は上向きにして干して早く乾かします。

熱いお湯をかけるのは木を早く乾かすため。また、伏せてしまうと湿気が逃げないので必ず上向きにして乾かしてくださいね。
熱いお湯を準備するのが面倒な場合は電子レンジで20秒ほど温めると乾きが早くなるそうです。

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おひつのメンテナンス


饐えた臭い(酸っぱい匂い)

熱い緑茶を入れて30分ほど置いてよくすすぎ熱湯をかけて乾いた布巾で拭いて上向きにしてよく乾かす

黒ずみ

水垢またはお米のデンプンと木のタンニンによるもので問題なく使えますが、気になる場合はいくつか対応策があります
 生のレモン汁や、お酢、消毒用アルコールなどをつけた布巾で拭く。またはたわしで磨く。(材質によってはたわしが使えないものも)
 サンドペーパーで磨くこともできる。自分でやるのが不安な場合は職人さんにお願いします。費用は4〜5千円程度。

地域によって材質も違い扱いも多少違うので、購入したお店に相談してみましょう。

各地のおひつ

青森 曲げ輪 (電子レンジ可)

江戸のおひつ

長野県 曲げ輪おひつ (電子レンジ可)

関西のおひつ

まとめ


 職人さんのお話を聞いていたらおひつに入れたごはん食べてみたくなりました。高価なものなのですぐには買えませんでしたが近いうち購入してみようと思っています。

 もし、割れたり傷がついたりしたら写真を撮ってお送りすれば修理可能か診ていただけるそうです。いいものを長く使っていけるのはとても素晴らしいことだなって思います。

今回お話を伺ったのは秋田県の大館曲げわっぱ 老舗栗久(くりきゅう)さんです。おひつ以外にも色々なデザインの商品を作られていてグッドデザイン賞を受賞されている作品も多々。

老舗 栗久:http://www.kurikyu.jp

最後までご覧いただきありがとうございました:)

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買うのをやめれば、作るのもやめる。  SDGs 12  つくる責任 つかう責任

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